『「大日本帝国」崩壊』(加藤聖文 中公新書)幾たび目かの終戦の日に寄せて

アリューシャン列島、樺太、満州、朝鮮半島、台湾、中国大陸、ビルマ・インド、東アジア、南太平洋の島々。大日本帝国が、かつて中華民国との戦いの揚句に、戦場にしてしまった地域である。我が国は、そのときその場所で、その地域の人々と、どのようにかかわってきたのか。忘れてしまったのではない。戦後世代の我々は初めから、そのことを知らなかったのだ。知ろうとする者には道は開いている。決して加害と被害の関係だけではない関わり合いを問い直す。聞こうとするものには聞こえる声で語りかけてくる歴史に、私たちはもっと耳目を傾けるべきではないか。

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